暑さが増すこれからの季節は、スマホのバッテリーにも負担がかかる時期だ。長く使い続けるためには、充電方法が重要だという。専門家の見解をもとに、正しいバッテリーの管理方法を解説する。専門家は「充電中の使い方や残量の管理が、寿命を左右する」と指摘する。

こまめ充電はOK…回数より充電方法が大切

暑くなると、人間と同様にスマホのバッテリーもダメージを受けている。

この記事の画像(11枚)

29日のテーマは、「スマホの長生き方法って、しってる?」だ。

スマホを長生きさせるためには、「充電方法」がカギになる。100%までの充電は良いのかなど、ネット上に溢れる噂を取材した。

街の皆さんに、スマホ充電のマイルールを聞いた。

街の声:
100%に溜まったら、とりあえず充電器を抜いて置いといて、またちょっと減ってきたら挿すみたいな。

街の声:
私は10%まで耐えます。10%まで耐えて、10%になったら挿します。

街の声:
私、20〜30%で。

街の声:
充電する、挿す回数を極力減らすようにはしてます。回数重ねると落ちるって聞いたので。

充電するタイミングや回数についての声が、多くあがった。そこで最初の噂「こまめに充電するのはNG?」について、スマホのバッテリーに詳しい中央大学の岡嶋教授に話を聞いた。

中央大学国際情報学部・岡嶋裕史教授:
全然NGじゃないと思います。こまめに充電することで、バッテリーをいたわることができると思います。

スマホ1台に対して、バッテリーの充電回数に限界があるという話も聞くが、どうなのだろうか。

中央大学国際情報学部・岡嶋裕史教授:
回数は、本当は重要じゃないかもしれないんです。500回使ったから急に壊れるとかの作りではないです。

岡嶋教授によると回数よりも大事なのが、充電のやり方という事だ。2つ目の噂「100%まで充電するのはNG?」についても聞いた。

中央大学国際情報学部・岡嶋裕史教授:
100%って負担がかかっている状態なんですよ。パンパンっていうイメージです。その状態がずーっと続いてしまうので、バッテリーにとってはいい状態ではないと思います。

スマホに使われているリチウムイオン電池は、満タンの100%や逆に電池切れ0%の状態で長期間放っておくと、劣化につながるという。

バッテリーにとって居心地の良い環境は、20〜80%内をキープすることだ。しかし、寝る直前までスマホを使って枕元で充電したまま寝るという方も多い。これだと100%の状態が長時間続いてしまう。

中央大学国際情報学部・岡嶋裕史教授:
僕けちんぼなので、ケチケチ使いたい。ちょっとでも劣化するとなんか心に刺さる物があるので、80%で止めるような設定を使ってます。

iPhoneには、充電の上限を変えられる設定がある。これを80%にしておくと、最大80%までしか充電されなくなる。

しかし、100%にしたくなってしまう方には「バッテリー充電の最適化」をONにしておくことがオススメだ。例えば、毎晩同じような時間に寝て充電する人の場合、スマホがそれを学習して、80%充電した後は起きる時間に合わせて、ゆっくり100%になるよう充電速度を遅らせてくれる。

充電しながらの利用はNG…バッテリーに過度のダメージ

こうした設定を利用していけば、バッテリー寿命を延ばすことが出来るという。

続いて、3つ目の噂「充電中にスマホを触るのはNG?」について、聞いた。

街の声:
触っちゃってる。

街の声:
めっちゃ触ってます。

街の声:
多分だめだなって思いながらでも使っちゃうから、あまり良くないだろうなって思いながらやってます。

中央大学国際情報学部・岡嶋裕史教授:
熱に弱いので、バッテリー自体が。なるべく、こう熱くしたくないんですよね。充電する時の熱さは大したことない、スマホを使う時の熱さも大したことない。だけど、両方重なっちゃうとすごく熱くなるので、これがすごくダメージになります。

充電しながらの利用は、避けた方が良いということだ。
(「イット!」5月29日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)