鳥取市の焼き鳥居酒屋で5月23日に食事をしたグループのうち6人が下痢や発熱などの症状を訴え、鳥取市は、この居酒屋で提供された料理を原因とする食中毒と断定し、5日間の営業停止を命じました。
【画像:カンピロバクター菌(内閣府 食品安全委員会HPより)】
営業停止処分となったのは、鳥取市末広温泉町の居酒屋「星来庵」です。
鳥取市保健所によると、5月28日に市内の事業所の職員から「職員22人が数日前に会食し、そのうち複数名が胃腸炎症状を呈している」と連絡が入ったということです。
これを受けて調査したところ、5月23日に「星来庵」で職員22人のグループで食事し、うち6人が下痢や頭痛、発熱などの食中毒症状を訴えていることが分かりました。
症状があった人の共通する食事が、この星来庵で提供された食事のみだったことや6人の便を検査した結果、全員からカンピロバクター菌が検出されたことから、この居酒屋を原因とする食中毒と断定しました。
症状を訴えているのは、20代の女性2人と20代の男性4人で、症状が継続または快方に向かっているとしています。
鳥取市保健所は星来庵に対し、5月29日から6月2日までの5日間の営業停止を命じました。
カンピロバクター菌は、主な原因食品が鳥料理で、加熱不十分な鶏肉によるものが挙げられるほか、生の食肉から野菜など他の食品が二次汚染を受けて感染した例もあるということです。
予防方法としては、食肉を取り扱った手や調理器具をその都度洗浄、消毒する。まな板、包丁、容器を生肉用、調理済み食品用などに使い分ける。食肉を中心部までしっかり加熱することなどがあり、保健所は市民に徹底するよう呼びかけています。