5月9日夕方にJR西日本山陰支社管内で発生した大規模な運転見合わせについて、JRは29日、その原因が米子指令所に設置されている「風速監視装置」の不具合だったことを明らかにし、再発防止策を発表しました。
このトラブルは、JR西日本米子支社管内で5月9日午後4時15分ごろに発生しました。
中国総合指令所米子指令所で、指令員がシステムの不具合を見つけ、山陰線や伯備線など山陰エリアを走行、または駅に停車していた全ての列車の運転を見合わせました。
その後、安全が確認されたことから約50分後の午後4時57分に順次運転を再開しましたが、この対応により、運休4本、遅れが162本となり、利用客約1万1500人に影響が出ました。
このトラブルの原因ついてJRは29日、司令員が確認したシステムのトラブルは、米子指令所に設置されている「風速監視装置」の異常で、監視装置内のデータサーバーの一時的なメモリ不足により一部の機能が停止したためと説明しています。
JRでは風速監視装置内のデータサーバーのメモリ容量を増設し、同様の設備を緊急点検したということです。
そして「ご利用のお客様にご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げますとともに、再発防止に努めてまいります」とコメントしました。