2025年2月に松江市の県道で酒気帯び運転をして暴走し交通事故を起こした上、同乗者を負傷させたなどとして、危険運転致傷と道路交通法違反の罪に問われた被告の男に対する裁判が5月29日に松江地裁であり、懲役1年4カ月の実刑判決が言い渡されました。
判決を受けたのは、米子市の23歳の男です。
判決要旨などによると男は、2025年2月25日午前5時過ぎ、松江市西尾町の県道で普通乗用車を酒気帯び運転した上、指定速度40キロの所を制御困難な100キロ前後のスピードで暴走し、スリップして花壇に衝突、反対車線を越えて横転するなどし、同乗者1人を負傷させたとして、危険運転致傷と道路交通法違反の罪に問われていました。
29日の判決公判で松江地裁の芹澤俊明裁判官は、被告の男に懲役1年4カ月(求刑 懲役2年)の実刑判決を言い渡しました。
量刑の理由については、被告の男が事故当時、飲酒により基準値の4倍近くにもなる酒気を帯びた状態で、事故直前まで1分間以上にわたり暴走し続け、その悪質さが際立っていること、この事件以前にも飲酒運転や危険な速度超過など複数の交通違反歴があり、自動車運転の適格性を欠いていて、再犯の恐れも懸念されるとしています。
報道陣の取材に対し弁護側は、控訴するかどうかを回答していません。