石破首相は23日、東京都内の「子ども食堂」を視察し、そっくりの似顔絵をプレゼントされたほか、子どもたちと共に食事し、コメ価格対策について「もうしばらくお待ちください」と述べた。その上でスタッフらとも意見交換し、子どもの貧困対策など、地域・子どもの生活支援強化事業をさらに充実させる方針を強調した。

石破首相は三原じゅん子こども政策相とともに、板橋区内の子ども食堂を訪れると、「総理大臣という仕事をしている石破茂です」と自己紹介した。その上で、にこやかに子どもと懇談し、そっくりな似顔絵をプレゼントされると満面の笑顔を見せた。その後、子どもと共に子ども食堂で提供されている食事を味わった。

スタッフに「やっぱお米高いですか?」と尋ねると「高いですよ、買えません」と返答され、「すみません。もう少しお待ちください」と頭を下げ、政府の米価対策に理解を求めた。

視察後、石破首相は「久しぶりに小さな子供たちと一緒で、楽しかった。親御さんともいろんな話ができて、子ども食堂のスタッフとも話して充実した時間だった。子ども食堂は、子どもの貧困への対応はもちろん大事だが、食の支援、お子さんへの安全安心の提供、食育あるいは医療のいろんな兆候を事前に見つけたり、いろんな役割を果たしているなと思った」と述べた。

さらに「いろんな人たちがここに来て自分の居場所を見つける、自己肯定感を味わうことができるっていうのは、子ども食堂のような形態だからこそできることであって、行政として国としてどんな支援ができるかということは、こういう運営の実態を見ながら、最も適当な支援の仕方をしていくべきだと思っている」と指摘した。

その上で、孤立・孤独に陥る子どもの早期発見・早期対応が必要だとして、「5月が孤独・孤立対策強化月間ということなので、子ども食堂が孤立とか孤独とか、そういうものを減らしていくために大事な役割を果たすんだろうなと思っているし、今後、国として、地域こどもの生活支援強化事業を強化していきたい」と述べた。

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