学術的に貴重な地質や地形がある自然公園「日本ジオパーク」に福井県内で唯一認定された勝山市が、その認定を返上することを23日に正式決定しました。
    
勝山市の「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」は、恐竜化石を多く含む地層などが認められ、2009年に日本ジオパーク委員会から認定を受けました。
  
しかし、2023年度の再認定審査の際に県との連携が不十分などとして「条件付き再認定」の判定を受けていました。
    
この審査結果を受けて23日に開かれたジオパーク推進協議会では、会長の水上実喜夫市長がジオパークの認定を返上する方針を示し、正式に決定しました。
 
水上市長は「ジオパーク(委員会)がさらに上を目指せというところと、勝山市が多くの人に愛されるようなまちづくりをしたいという部分に齟齬があったのかもしれない」としています。
  
ジオパークの認定返上は、熊本県の「天草ジオパーク」に次いで全国2例目です。

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。