愛知県犬山市で航空自衛隊の練習機が墜落した事故で、乗っていた隊員2人の死亡が5月22日、確認されました。残る機体の引き上げに向け、23日も捜索が続いています。
練習機が墜落した犬山市の入鹿池には23日、花束が手向けられていました。
航空自衛隊のトップ、内倉浩昭航空幕僚長は22日夜、墜落したT-4練習機の搭乗員2人の死亡が確認されたと発表しました。
内倉浩昭航空幕僚長(22日夜):
「まず、可能性に満ちた若い2人の仲間、航空自衛官、そして戦闘機パイロットを突然の事故で失いましたことについて、言葉に表せないほどの悲しみを感じています」
現場では23日もダイバーが水中に潜るなどして機体の捜索が続けられています。
機体のほとんどはまだ沈んだままで、自衛隊などおよそ340人態勢で捜索していますが、引き上げはいつになるのでしょうか。
中谷元防衛大臣(23日):
「サルベージ関連企業に対しまして、作業に必要な費用の見積もりなどを依頼しております」
さらに、機体が墜落した入鹿池は農業用のため池で、中谷防衛相は、農業用水への対策に全力を挙げると述べました。
中谷元防衛大臣(23日):
「6月から始まると言われております田植えを念頭に、流出した油の拡散防止および回収に向けて、全力で対応しているところであります」