熊本大学は大学院生命科学研究部の50代の教授2人を、パワハラで戒告の懲戒処分としたことを明らかにしました。今回の懲戒処分に対して、熊本大学の小川久雄学長は「再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。
戒告の懲戒処分を受けたのは、熊本大学大学院生命科学研究部に所属し、熊本大学病院の医師でもある50代の教授2人です。
熊本大学によりますと、1人目の教授は去年1月、他の病院に勤める医師に対して、熊本市内にある病院で診療支援させないように関係者を通じて圧力をかけたパワハラを行ったということです。教授の圧力により、医師は市内の病院の診療支援から外され、熊本大学に訴えを起こしていました。この教授は、過去にも同じように圧力をかけ、診療支援から外すなどのパワハラを行い、口頭で注意を受けていました。
また、2人目の教授は去年1月ごろ、同じ生命科学研究部に勤務する部下について、関係者に電話で「絶交を突き付けている」などと発言。その事実を知った部下がショックを受け、出勤できなくなり、大学にパワハラを訴えたということです。
大学はそれぞれ調査委員会を立ち上げ、21日付で2人を戒告の懲戒処分としました。大学は2人の認否や態度などは明らかにしていません。今回の懲戒処分に対して、熊本大学の小川久雄学長は「ハラスメントが起こったことは誠に遺憾。再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。