新見市と広島市を結ぶJR芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会は、列車の増便やダイヤ改正などを盛り込んだ実証実験を2025年7月から行うことになりました。

過疎化が進む山間部を走り深刻な赤字が続く新見市の備中神代駅と広島県の備後庄原駅の間の存廃を話し合う再構築協議会。5月22日、広島市で会見を開き、実務者レベルの書面会議を経て実証実験を7月下旬から行うことになったと明らかにしました。

実証実験では観光客の増加を目的に、対象区間外の新見駅と対象区間内にある広島県の備後落合駅を結ぶ便、さらに備後落合駅から広島北部の主要駅三次駅を結ぶ便を休日に1往復ずつ増やす計画です。

増便は、当面11月下旬まで行うことにしていて、その後は調整中としています。

(広島県地域政策局 三島史雄地域振興担当課長)
「増便の実施は土台やベースになると思っているので、1年間の変化を見ていくことは実証事業にとって必要と思っている」

また、地元住民の帰宅時間帯のニーズに応じて対象区間内で毎日、夕方以降のダイヤ変更を試みるということです。

岡山放送
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