「森の宝石」とも呼ばれる渡り鳥、ブッポウソウが2025年も、岡山県吉備中央町に子育てにやって来ました。その貴重な姿をカメラに収めようと、県の内外から多くの人が訪れています。

環境省の絶滅危惧種に指定されている渡り鳥、ブッポウソウ。産卵の時期を前にオスがメスに求愛行動の真っ最中で、この時期しか見られない貴重な光景です。

吉備中央町では、約20年前から地元住民らが保護活動に取り組んでいて、毎年5月上旬にかけて東南アジアから約600羽のブッポウソウが子育てのため飛来します。

色鮮やかな青い羽根で空を舞う美しい姿から「森の宝石」とも呼ばれるブッポウソウ。5月に入って、オスがメスにエサを運んでくる求愛行動が見られ、吉備中央町の観察場所には、県の内外から多くの人が訪れ、その様子をカメラに収めています。

(京都から訪れた人)
「毎年来ている。年に1回だけ。鳥がきれいで後ろの緑もきれい」
(大阪から訪れた人)
「ブッポウソウの夫婦は人間っぽい。かかあ天下。「私、トンボは嫌い」みたいな、すごくおもしろい」

(ブッポウソウ吉備中央町会 綱島恭治会長)
「羽根がきれい、希少な危惧種だと県内外からきてもらっている。子供や孫が実家に帰ってくる感じで毎年心待ちにして準備している」

ブッポウソウは6月には、産卵の時期を迎え、子育てを終える8月ごろに東南アジアに旅立つということです。

岡山放送
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