石川県を代表する伝統工芸品「輪島塗」。2024年1月の能登半島地震では工房や製品が失われるなど、職人は大きな被害を受けました。そうした職人の支援につなげようと、鳥取市で被災を免れた「輪島塗」製品の展示即売会が開かれています。
重厚な黒色の下地に「梅」の模様が描かれた硯箱。朱色が鮮やかな盃。内側には純金の龍があしらわれています。いずれも2024年1月の能登半島地震で被災を免れました。
鳥取市の丸由百貨店で5月21日から始まった石川県の伝統工芸品「輪島塗」の展示即売会。
能登半島地震で工房や製品が失われるなどして大きな被害を受けた輪島塗の職人たちの支援につなげようと、丸由百貨店が前身の大丸時代から取引がある輪島塗のメーカーから商品を取り寄せ開きました。
100を超える工程を経てでき上がる輪島塗。見た目は艶やかで繊細。そして造りは頑丈。まさに「堅牢優美」な塗り物です。
会場には、椀や箸といった食器など約200点が並ぶほか、地震の影響で傷がついたり箱がなくなったりした商品の特価販売コーナーも設けられています。
客:
「かわいらしいところもあったり、洗練されたような感じがありますね」
「テレビなどでやっているのでどんなものかと思って来た。絵柄とかが違うなという気がした」
丸由百貨店営業企画課・高嶋優さん:
「いろんなひとの関わりで作られた商品であることや、なかなかふだんの生活に戻れていない方もいることなどを考えていただきながら、展示販売を見ていただけたら」
この展示即売会は、鳥取市の丸由百貨店で5月26日まで開かれています。
売り上げの一部は輪島塗の業者で作る組合に贈られ、復興支援に役立てられます。