連日、多くの人が訪れている大阪・関西万博。人気の施設を余裕を持って楽しむには予約が必須だが、その予約枠の売買が相次ぎ問題となっている。
アプリから無料で予約可能のイタリア館入場券が2300円で売買
古代ローマ時代の彫刻などで大注目のイタリア館。

このパビリオンに入場する予約枠は争奪戦になるほどの人気ぶり。

ところが、チケットの売買サイトを見てみると、イタリア館の入場券が2300円で売られていた。

本来、アプリから無料でできる入場予約がチケットサイトで売買される事態が相次いでいる。

イタリアパビリオン担当者:
もしそれが事実であれば好ましくありません。万博の精神に反しています。
パビリオンは無料です。お金を払う必要はありません。
「くら寿司」でも予約枠がSNSで転売される事態に
パビリオンだけではない。
予約枠の売買は開幕初日に大行列ができた人気店でも起きていた。

世界各国をモチーフにしたグルメが食べられる「くら寿司」。
開幕初日の4月13日にできた行列はぐるっと店を半周し、数百人規模で並んでいた。

最長で8時間待ちとなった「くら寿司 大阪・関西万博店」。

くら寿司によると、全店共通のシステムから取得できる予約枠がSNSで転売されていることを確認したという。
影響は一般の利用者にも及びかねない。
来場者は「予約がいっぱいやって言ってたんで、入られへんやろうと思ってた。もし入れたら良かったんですけど」と話す。
横山・大阪市長「法的措置なども含め…厳しい対応で臨む」
利用したい人が利用できなくなる恐れのある予約枠の転売行為について、博覧会協会も今後、予約枠の売買に厳しい対応をとっていく考えだ。

2025年日本国際博覧会協会副会長 大阪市・横山英幸市長:
転売ってのは本当いかんですよ。
それは真面目に楽しもうとしている人たちのチャンスを奪っているわけだから、これはもう言語道断です。予約の取り消しや法的措置なども含めて、協会の方でも考えていくことになると思うが、厳しい姿勢でこれは臨んでいきたい。
多くの来場者が健全に楽しめる環境作りが求められている。
(「イット!」 5月20日放送)