ブラジル・サンパウロで16日、化学薬品を積んだ無人トラックが街灯に衝突。化学薬品がマンホールを通じて公園の池へ流出した。池は一日で濃青色となり、鳥やカピバラの体が青く染まり、魚が大量に死んだ。
公園の池に住む生き物が青色に…
ブラジル・サンパウロに、真っ青な池が現れた。

空の色を反射して青いワケではなく、池の水そのものが濃い青色に染まっている。

池に住む生き物にも、異変があった。水面を進む鳥の体を見てみると、頭から尻尾の羽まで青くなっている。この2羽だけではなく、何羽もの鳥の体が青く染まっている。

さらに、この池がある公園に住みついているとみられるカピバラの顔も、うっすら青色になっている。
薬品が流れ込んだ影響で魚が大量死
以前は普通の池だったが、一日で真っ青になったというこの池に、何が起きたのか。
その原因は化学薬品だ。

現地の報道によると、薬品を積んだトラックがドライバーが降りた後、無人の状態で街灯に衝突し、漏れ出た薬品が事故現場から約50m離れたマンホールを通って、この池に流れ込んだという。

民間防衛隊:
高速道路で発生したこの事故は、酢酸をベースとした有機化学製品が漏れ出しました。酢の臭いがして、発泡スチロールの箱や卵パックに使用されている染料です。

池に薬品が流れ込んだ影響で魚も青く変色し、大量に死んでいた。

民間防衛隊:
当初、魚の死骸が数匹出ましたが、今日もまだ出ています。この薬品の影響を軽減するための措置が取られています。
流れ出した薬品は腐食性があるため、町と州、さらに複数のNGOが協力して動物の救出と保護に動き出している。
(「イット!」5月16日放送より)
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