福岡市の無人販売店で発生した窃盗事件。狙われたのは高級「馬肉」だ。その大胆な犯行を防犯カメラが捉えていた。
15秒の「あっ」という間の犯行
無人販売店にやって来た全身黒ずくめの格好をした人物。2025年のゴールデンウイーク最終日の5月6日。時刻は深夜、午前2時13分だった。

男は迷うことなく奥のショーケースに向かうと、素早く商品を2つ取り出し、そのまま会計をせずに立ち去って行ったのだ。

時間にして、わずか15秒の犯行だった。

被害を受けたのは、福岡市南区にある馬肉の無人販売店。犯人が躊躇なく向かった奥のショーケースに入っていたのは、1箱5000円の箱入りの馬肉セット。当時、この店で一番高価だった馬肉セットが2箱、盗まれてしまった。

店のオーナーの田村友さんは「贈り物とか、そういったものに使われるギフトセットなので『高価なものを盗まれた』って感じですね」と話す。

「多分、下見もしているだろうし…『一度は来たことある人間だな』と思った」と田村さんは推測する。
素手で犯行に及ぶ大胆さ
この店では、封筒に購入金額を記入し、現金を入れて支払うことになっている。ショーケースのすぐそばには、防犯カメラ監視中の警告もされているのだが、黒ずくめの人物は、顔を布で覆い、フードもかぶった状態。その風貌は判然としない。しかしその一方で、手袋などはせず、素手で犯行に及んでいた。

田村友オーナーは「こういう大胆な被害というのはなかったので…。やっぱここだけじゃないような動きでしたし、他の店舗でもそういうことをやっているかもしれないし…」と悔しさを滲ませた。
被害届けを受けた警察は、窃盗事件として捜査を進めている。
(テレビ西日本)