マイページ
「脳の中がゴミ屋敷」若い世代にも広がる“スマホ認知症” 長時間のスマホ使用が“物忘れ”の原因に【福岡発】|FNNプライムオンライン
追跡ニュース 記者の目

「脳の中がゴミ屋敷」若い世代にも広がる“スマホ認知症” 長時間のスマホ使用が“物忘れ”の原因に【福岡発】

Google ニュース プリファードソース

「人やモノの名前が出てこない」「予定をすぐ忘れてしまう」といった“物忘れ”が、最近多いと感じている人は、若い世代も含め注意が必要だ。ひと口に“物忘れ”と言っても、加齢によるものから、治療を要する認知症など、原因は様々。最近は、“スマホ認知症”が若い世代にも広がり、医師が警鐘を鳴らしている。あなたの“物忘れ”の原因は何なのか?記者が、“物忘れ外来”を訪ね、実際に検査を受けてみた。結果は…。

記者が訪れたのは、福岡市早良区にある「田北メモリーメンタルクリニック」。いわゆる“物忘れ外来”を設置している。最近、自分の物忘れが酷くなったと感じている記者が、医師の診察を受けてみた。

田北メモリーメンタルクリニック 田北昌史院長
田北メモリーメンタルクリニック 田北昌史院長
この記事の画像(13枚)

認知症?カギは「短期記憶の復活」

「傘を忘れたり、忘れ物をする事が多く、自分でその頻度が増している気がする。もしや認知症ではないかと思って…」と医師に症状を告げる記者。

「もの忘れの頻度が増え」医師に相談する記者
「もの忘れの頻度が増え」医師に相談する記者

加齢以外の「物忘れ」の原因の1つが、軽度認知機能障害。つまり、軽度の認知症だ。“物忘れ外来”では、医師の簡単な質問に答えることで、患者が認知症か否かを診断する。

医師はまず、『みかん・汽車・たぬき』と3つの簡単な単語を患者に記憶させる。次に「100から7を順に引いてみて下さい」と計算させ、患者が「93、86、79・・・」と答えていくと、突然、「では、さっき僕が3つ言ったモノの名前はなんですか?」と質問する。

簡単な計算の後で、数分前に覚えた3つの単語を思い出せるか?「短期記憶の復活が、認知症か否かの判断材料の1つになる」と田北院長は説明する。

加齢による物忘れと認知症が原因のものとは、どう違うのか?田北院長によると、「体験したことの一部ではなく、体験したこと自体を忘れる。例えば、昼食で『何を食べたか』ではなく、『昼食そのものをとったかどうか』を忘れるのが認知症による物忘れの特徴」とのこと。

問診やテストは、約30分で終了。テストを受けた記者は、「認知症ではない」と診断され、ほっと胸を撫で下ろした。

スマホ認知症 脳の中が“ゴミ屋敷”  

認知症については、近年、“スマホ認知症”の増加が問題となっている。

「スマホの使い過ぎで、脳の中が“ゴミ屋敷”のような状態になっている」と指摘するのは、認知症診療の第一人者、「おくむらメモリークリニック」の奥村歩医師だ。

スマホ認知症は、スマートフォンの使用により、脳が疲労し、認知症と似た症状が出ている状態。物忘れや集中力、記憶力の低下などの症状が出てしまい、そのまま放置していると日常生活で大きな影響が出る可能性がある。スマホ認知症の主な原因は、特に目的もなくスマートフォンを見続ける「だらだらスマホ」や、スマートフォンを使いながら、何か別のことをする「ながらスマホ」による脳疲労と言われる。

「ながらスマホ」「だらだらスマホ」による脳の疲労が原因
「ながらスマホ」「だらだらスマホ」による脳の疲労が原因

脳は、入力・整理・取り出しの3つの工程で情報を処理している。ところが、スマートフォンによって、膨大な情報が脳に入り続けると、脳が疲れてしまい、情報が整理されない状態に陥る。結果として、脳の情報処理能力が低下し、認知症と同様の症状が出るのだ。脳機能を撮影した画像でも、正常な状態と比べ、脳機能の低下領域の広がりが確認できる。

「スマホ認知症」(左図)脳機能低下を示す青い領域が多い
「スマホ認知症」(左図)脳機能低下を示す青い領域が多い

対策は「スマホから遠ざかること」

スマホ認知症と診断された40代の男性は、数カ月前から「人の名前を思い出せないとか、スケジュールを覚えていない」という異変に気付き、来院したと話す。

男性の様子を見ていると、診察中にも関わらず、スマートフォンが気になっている感じ。1日の平均利用時間は、6時間50分。

「スマホ認知症」と診断された男性のスマートフォン
「スマホ認知症」と診断された男性のスマートフォン

「長時間のスマホ利用が、物忘れなどの原因である」と医師に聞かされた男性は、「びっくりです。そんなに意識していないので、スマホにそんな影響されるとは、思っていなかった」と驚きを隠せない。

解決方法としては、スマ-トフォンからなるべく遠ざかる事。例えば、通知やバイブレーションを「オフ」にして、なるべく見ないようにしたり、睡眠をとる部屋に、スマホを持ち込まず、目覚まし時計を使うなど、1日2時間以上は、スマホの画面を見ないようにするのが良いとのこと。

誰しもが陥る可能性がある“スマホ認知症”。短く効率の良い昼寝など、脳を休める工夫と“スマホ依存”にならないよう、日頃の生活で意識的に注意する必要がありそうだ。

(テレビ西日本)

  • 1
  • 2
関連記事
追跡ニュース 記者の目の他の記事
100歳の彫刻家・中村晋也さん 「かくれ念仏」新作モニュメント披露 浄土真宗の禁教解かれて150年の節目【鹿児島】
100歳の彫刻家・中村晋也さん 「かくれ念仏」新作モニュメント披露 浄土真宗の禁教解かれて150年の節目【鹿児島】
エンタメ
【逮捕】知名町の元職員 障害者福祉の公金88万円だまし取った疑い「ギャンブルで全部使った」 鹿児島
【逮捕】知名町の元職員 障害者福祉の公金88万円だまし取った疑い「ギャンブルで全部使った」 鹿児島
都道府県
女性刺傷事件 傷は内臓に達する深さ 容疑者の男が逮捕された状況が明らかに 防犯カメラのリレー捜査で特定 【福岡発】
女性刺傷事件 傷は内臓に達する深さ 容疑者の男が逮捕された状況が明らかに 防犯カメラのリレー捜査で特定 【福岡発】
社会
参政党が佐賀県知事選挙で新人・吉田ゆかり氏の推薦を発表、政策協定結ぶ 共産党は候補者擁立を断念、自主投票へ
参政党が佐賀県知事選挙で新人・吉田ゆかり氏の推薦を発表、政策協定結ぶ 共産党は候補者擁立を断念、自主投票へ
政治
一覧ページへ
テレビ西日本
テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

×