東京メトロ「東大前駅」で起きた切りつけ事件。殺人未遂の疑いで逮捕された長野県生坂村の男が「小学生の時にテストの点が悪くて親から叱られた」という趣旨の供述をしていることがわかった。また、凶器の包丁は「自宅から持ってきた」と話し、犯行直前には東大の敷地内に滞在していたという。警視庁は、生坂村にある容疑者の自宅の一軒家を家宅捜索した。
長野の一軒家の自宅を家宅捜索
家宅捜索は生坂村の自宅で5月12日午前11時すぎに始まった。
戸田佳孝容疑者(43)は5月7日夜、東京・文京区の「東大前駅」で男子大学生(20)の額などを包丁で切りつけたとして殺人未遂の疑いなどで現行犯逮捕された。

数年前、空き家だった一軒家に1人で移住し、事件当日、JR明科駅から電車で上京したとみられる。
その後の調べで、「東京大学の構内を散策し食堂で食事をとった」などと供述し、犯行直前に1時間半ほど東大の敷地内に滞在していたことがわかった。
「テストの点が悪くて親から叱られ」
これまでの調べに「教育熱心な親のせいで不登校になり苦労した」「東大を目指す教育熱心な世間の親たちに、度が過ぎると、子どもがグレて私のような犯罪を犯すと示したかった」などと話していたが、新たに「小学生の時にテストの点が悪くて親から叱られた」という趣旨の供述をしていることがわかった。

また、凶器の包丁については、「数年前にネット通販で購入し、自宅から持ってきた」と説明しているという。
家宅捜索は12日午後5時ころに終わり、押収品を積んだ車も容疑者の家を後にした。
(長野放送)
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