東京メトロ「東大前駅」で起きた切りつけ事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された長野県生坂村の男が、事件を起こした動機について「教育熱心な親のせいで不登校になった」「教育熱心の度が過ぎると子どもが犯罪を犯すと示したかった」などと供述していることがわかった。また、「東大前駅」を選んだのは「世間の人たちが教育虐待を連想しやすいと思ったから」だと話しているという。
東京メトロ「東大前駅」で殺人未遂事件
殺人未遂の疑いで警視庁に逮捕されたのは、生坂村の戸田佳孝容疑者43歳。

5月7日、東京・文京区の東京メトロ南北線「東大前駅」で、20歳の男子大学生の額などを包丁で切りつけた疑いが持たれている。
事件当日に電車で上京か
戸田容疑者は数年前から生坂村の一軒家に住んでいた。
家の外には段ボールやスプレー缶が散乱している。

警察は、クレジットカードの使用状況から、戸田容疑者は5月7日に長野県安曇野市のJR明科駅から電車で上京したとみている。
「教育熱心な親のせい」と供述
捜査関係者によると、当初は黙秘していたが、その後、容疑を認めたという。 動機については、「教育熱心な親のせいで不登校になり苦労した」「東大を目指す教育熱心な世間の親たちに、度が過ぎると、子どもがグレて私のように犯罪を犯すと示したかった」などと供述。

また、東大前駅を選んだのは、「世間の人たちが教育虐待を連想しやすいと思ったから」と話しているという。
(長野放送)
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