大手そばチェーンの「ゆで太郎」が、5月9日に北海道函館市に初進出した。
函館市では全国チェーンの店舗が相次いでオープンしている。
その背景には何があるのか。
大手そばチェーン「ゆで太郎」が函館市にオープン
大手そばチェーン「ゆで太郎 函館鍛治店」。
函館市では初めての店舗だ。
毎日、各店舗で製麺するのが売りで、定番の「野菜かきあげそば」などが人気。
「すごくさっぱりしていて、かきあげも大きくておいしい」(函館市民 20代)
「そんなに待ち時間もないし、また来たいと思う」(函館市民 60代)
「ゆで太郎」は26都道府県に226店舗を展開するチェーン店。
北海道では札幌市を中心に出店していて、函館市の店舗は北海道で10店目だ。
「もう1店舗ぐらい函館市に出店したい」(ゆで太郎システム 池田智昭社長)

全国チェーンの進出が相次ぐ函館
函館市では、全国チェーン店の進出が相次いでいる。
4月には生活雑貨専門店の「ロフト」が初出店。

さらに。
「午前9時の『松屋』です。駐車場にたくさんの車があります」(阿部空知記者)
こちらも函館市内に4月にオープンした、大手牛丼チェーンの「松屋」。
系列のとんかつ専門店「松のや」も併設されている。年中無休で24時間営業だ。
「オープンしてから4回来ている。定食のご飯もおかわりし放題だし、コメが高くなっている中ありがたい」(函館市民 30代)
「松屋」は5月末、函館市内2号店をオープンする予定。

全国チェーン進出ラッシュの背景とは?
なぜ、同じ時期に全国チェーン店の進出が続いているのか。
専門家の分析は。
「企業は独自の進出基準を設けている。人口や幹線道路の交通量など、ある程度の設定条件が似ている。同じエリアに同じタイミングで進出する可能性はある」(函館大学 高橋和将地域連携センター長)
今回「ゆで太郎」も「松屋」も交通量の多い幹線道路沿いに出店していて、周辺には商業施設が立地している。
各企業にとっては一定の売り上げが期待できるエリアと言えそうだ。
さらに、観光都市としての側面もあるという。
「観光地として他の地域から人が寄ってくる魅力がある。出店する良い条件がある」(函館大学 高橋和将地域連携センター長)
地元だけではなくインバウンドなど他の地域から訪れる人が多く、その需要も見込まれるため、企業にとっては魅力的なようだ。
