夏のお弁当を安全に持ち歩くため、工夫満載の最新弁当箱が注目されている。蓋に保冷ジェルが内蔵されているタイプや、ドレッシングカップ付きサラダケースなど多種多様で、“パン派”向けの折るサンドも人気だという。農水省は、作り置きおかずの再加熱と水滴対策を呼び掛けている。
「お弁当の傷み」にまつわる商品が並ぶ
節約のため、日々のランチはお弁当持参という方が増えている。ただ、気温が上がるこの季節、気になるのは食中毒だ。

食材が傷まないよう工夫されたお弁当箱が登場しており、最新のお弁当箱を取材した。
東京・渋谷のロフトには様々な用途に合わせたお弁当箱が、200種類以上が並べられている。
最近、問い合わせが増えているというのが「お弁当の傷み」にまつわる商品だという。
買い物客:
オフィスの冷蔵庫に入れてもいいけど、おにぎりとかも硬くなるじゃないですか。美味しくないし、どうしようかな。
買い物客:
保冷剤は、ケーキとか買ってきたときとかにつけてくださるものを取っておいて入れたりとか。(娘の弁当に)入れ忘れたりもありますね。そのときは祈るしか。「(娘に)早めに食べてもらいたいな」と祈るしかないですけど。

保冷剤というと、入れたほうが良いとは思いつつ、つい忘れたり、入れたあと水滴で濡れてしまうことがある。こうした悩みを解決すべく発売されたお弁当箱は、蓋が保冷剤になっている。蓋に保冷ジェルが内蔵されているので、前日から凍らせておけば保冷剤の役割を果たしてくれる。蓋と完全に一体化しているので、中が漏れたり洗うときに外れたりする心配もない。
他にも、売り場ではこんな声が聞かれた。
買い物客:
食べた後、もうちょっとコンパクトになったら良いな。かさばらないもの、良いかなと思いますね。荷物になるので。

そういった方のためにオススメなのが、食べ終わったあとにコンパクトに畳めるタイプのお弁当箱(PUSH LOCK 400ml 1980円)だ。シリコン素材で作られていて、半分の厚さまで畳むことができる。
買い物客:
すごい。こういうのです、求めてたの。すごーい。冷凍庫もOK。食べ終わったら(折り畳める)。これはすごいですね。
以前、紹介した折り畳める水筒と合わせれば、帰り道のカバンの中はかなり余裕ができる。さらに、お弁当でもしっかり野菜を食べたいという方に人気を集めているのがサラダケース(360ml 880円)だ。
蓋にドレッシングカップが付いているので、食べる直前にかける事が出来る。これなら野菜をシャキシャキのまま食べることができる。
作り置きを弁当に入れるには“再加熱”必要
そして、値上がり続くコメより今はパンをよく食べてるという方には、「折るサンド」(3個入り 880円)がおすすめだ。

広げたケースの上に食パンと好きな具材をのせてケースの折り目に沿って畳んでいけば、あっという間にサンドイッチが完成する。そのままケースとして持ち運べ、手を汚さずワンハンドで食べる事ができる。

手軽さを追求したお弁当箱が多かったが、2025年度、食中毒のニュースも既にあった。しっかり対策は行っていきたい。
農水省によると、作り置きなどをお弁当に入れるときは、冷蔵庫で増殖が抑えられていた細菌が増えるため、再加熱が必要だ。
また、保冷剤の代わりに凍らせたカップゼリーを入れるやり方は、溶けたときの水滴が菌発生の原因となるので、周りの食材とはおかずカップで区切るなどしてほしい。
(「イット!」5月9日放送より)