熊本市の大西市長は9日の定例会見で去年の観光消費額、宿泊者数などが軒並み過去最高を記録したと発表しました。
一方、運転手不足が深刻化する中、自動運転バスの運行再開と期間延長も明らかにしました。
【大西 熊本市長】
「きょう、あえてチャレンジしてみました」
政府がクールビズを打ち出して今年で20年、大西市長は「TPOを考えながら実践中」と語り、9日はTシャツにジャケット、スニーカーというスタイルで定例会見に臨みました。
9日まず発表されたのは熊本市の観光統計。
去年1年間の熊本市における観光消費額は前の年を20%以上上回る1153億円、宿泊者数はのべ402万3000人で前年比約14%増、いずれも過去最高を記録しました。
このうち外国人宿泊客は89万人で、前年から倍増という結果となりました。
国別では台湾が29万7000人で約3割を占めています。
【大西 熊本市長】
「過去最高を更新したのは熊本の勢いを示す結果と思う。台湾の方が非常に多いということで、これはTSMCの効果が大きい」
また、会見で4月25日まで実施していた自動運転バスの実証実験について9日から再開し、6月30日まで運行を延長すると発表しました。
【大西 熊本市長】
「アンケートの結果86.9%が〈再度利用したい〉ということ。〈技術の進歩に感動した〉とか好評をいただいている」
自動運転バスは4月25日まで合わせて14日間の運行で452人が乗車。
大西市長は「熊本城周辺のルートで運行しているので、ぜひ多くの人に乗車してほしい」と述べました。