2025年1月に熊本・天草市で、救急車が道路脇の店舗に突っ込んだ事故で、運転していた男性隊員の呼気から、事故直後にアルコールが検出されていたことが分かった。酒気帯び運転の基準値は下回っていたものの、男性隊員は「前日の夜に焼酎などを飲んだ」と話しているという。
男性隊員の呼気からアルコール検出
この事故は2025年1月、天草市楠浦町にある店舗に緊急走行していた天草広域連合消防本部の救急車が突っ込んだもの。

けが人はいなかったが、搬送対象だった女性については、別の救急車が出動し、約10分遅れで病院に搬送した。女性の命に別条はなかった。

天草広域連合消防本部によると、事故直後に行われた検査で、救急車を運転していた20代の男性隊員の呼気から0.14ミリグラムのアルコールが検出された。

天草広域連合消防本部では、責任者の前でアルコールチェックをすることが定められているが、男性隊員は当日、責任者によるチェックを受けずに、自分で記録に印を付けていたという。
「捜査踏まえて処分を検討する」
男性隊員は「前日の夜に焼酎などを飲んだ。申し訳ない」と話していて、現在は原則として運転をしない業務に当たっている。

天草広域連合消防本部は隊員の処分について「警察や検察の捜査を踏まえて検討する」としている。
(テレビ熊本)