車検や保険が切れた状態の車を、客に貸し出した疑いで、熊本市にあるレンタカー店の店長が5月8日に逮捕された。この店では、40台以上が車検切れのまま客に貸し出されていたとみられていて、警察は余罪も捜査している。

きっかけはレンタカーの自損事故

道路運送車両法・自賠法違反の疑いで逮捕されたのは、熊本市西区にある『ガッツレンタカー熊本駅前店』の店長・中山航信容疑者(27)。

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警察によると、中山容疑者は2024年11月と2025年4月に、車検や自賠責保険が切れた状態の車を客に貸し出した疑いが持たれている。

2024年11月に熊本・阿蘇市で、この店で軽自動車を借りた客が、道路脇のガードパイプにぶつける事故を起こし、警察が調べたところ、軽自動車の車検や自賠責保険が切れていることが判明した。

当時、中山容疑者は「うっかり忘れていた」と説明したということだが、警察は4月に店舗の家宅捜索を実施。4月の時点でも、客が使用していたレンタカーの車検が切れていたという。

容疑を認め「故障車の修理間に合わず」

中山容疑者は容疑を認めていて、「故障車の修理が間に合わず、稼働台数を確保したかった。予約が多数あってお客さんの期待に応えたかった」という趣旨の供述をしている。

この店には約120台のレンタカーがあり、40台以上が車検切れのまま客に貸し出されていたとみられていて、警察は余罪も捜査している。

(テレビ熊本)

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