物流の2024年・2025年問題の解消に向け、ドライバーの洗車業務の時間短縮と負担軽減を図ります。倉敷市の洗車用具メーカーが大型トラック用の洗車ツールを開発しました。佐藤理子アナウンサーの取材です。
開発されたのはその名も「ウォッシュマン」です。ブラシは通常の4倍の大きさで、10トントラックの高さ、3.8メートルまで伸び、洗車時間を約60%短縮できるとされています。
倉敷市の洗車用具メーカー、本荘興産が岡山市のIPU環太平洋大学スポーツ科学センターと連携して開発。5月8日は実用化に向けて、最後の実証実験が行われました。スポーツ工学に基づき、モップの最適な長さや重量バランスを計算しました。
(佐藤理子アナウンサー)
「実際に洗車してみます。すごい。高いところもゴシゴシ洗えます。体全身を使うことで楽ですね」
大型トラックの洗車はドライバーの担当業務の一つで、手洗いでの作業が一般的です。いわゆる物流の2024年・2025年問題でドライバー不足と高齢化が深刻となるなか、洗車作業の時間短縮と負担軽減が喫緊の課題となっています。
(本荘興産 平井新一社長)
「洗車を早く、楽にしたいので手伝ってほしいという声があった。問題解決は私たちの仕事だと思っているのでチャレンジしようと思った」
また、洗車作業の負担軽減によって、リタイアした高齢ドライバーの復帰や、女性ドライバーの雇用創出も期待できるということです。
(本荘興産 平井新一社長)
「雇用を生み出したり、ドライバーがもっと楽になったり、それが大きな事故につながらない、安全運転につながれば最高だと思う」
本荘興産は、6月、東京で開かれる展示会で披露し、2025年秋の販売を予定しています。