この春、広島駅には新しい駅ビル「ミナモア」がオープンし、大きく変わった。8月には路面電車が駅ビル2階に乗り入れるなど、新しいまちづくりが続く。オープン前から注目されていた店舗のその後、お客さんの反応を取材した。
「全館カフェ」がコンセプト
カフェのようにホッと一息つける「全館カフェ」をコンセプトに、3月にオープンした「ミナモア」には、中四国・九州初出店のハンバーガーレストラン「シェイクシャック」や中四国初となるティーに特化した「スターバックス」などが軒を連ねる。ランチタイムには、各店に行列ができるほどだ。

レストランの空きを待っていたお客さんは、「新しいお店がいっぱいですごいワクワクする」と楽し気な様子。

また、屋上にはポケモンの遊具や多目的コートなど開放的なスペースがあって、家族でくつろげる。

そのほか、4階にはパウダースペースを設けた“居心地の良さを追求したトイレ” もある。
広島のスイーツの店は…
オープン前から注目されていた店のその後を取材した。

2011年に広島で店を持たない「無店舗」でスイーツのブランドを立ち上げ、ネット上で話題となり、その後、路面店を構えたサガワ ユーイチさん。ミナモアからの誘いで迷いながらも食の店が多く並ぶ2階に出店した。勝負の一品はスイーツに人気のジャムを載せた「ジャムポケ」

オープン前にサガワ ユーイチさんは「広島で生まれ育ったからこそ広島を面白くできる位置に行けるんだったら、それは誰かが担っていくべきだと思っている」と出店の決意を語っていた。
オープン後のお客さんの反応はどうなんだろうか。

「嬉しいことに新しく作ったジャムポケもリピーターが少しずつ増えている。すごく並んでいる他の店を見ると、もっと頑張らなきゃと思う」とユーイチさんは語る。
そうした中で、早速、ユーイチさんは、次の一手を打つ。新たに予約しないと入れないサロンスペースをつくることにしたのだ。

ユーイチさんは「表の商品はいつでも買えるものだが、サロンスペースでしか、手に入らないものと共存させることで、そこに行ってみたいとか、なかなか行けないけどこれは買いたいといったものを生み出したい」とその意図を説明する。
この予約サロンスペースは5月下旬にオープン予定だという。
開業20日で入館者221万人
広島の活性化はもちろん、”中四国・瀬戸内の玄関口”を目指す新しい駅ビルは、開業からの20日間で入館者がおよそ221万人を記録する順調な滑り出しを見せている。

ミナモアの出店担当者は「中四国初出店の店舗や広島の地場のこだわりの店舗にも出店していただいているので、広島の観光地とミナモアとセットで楽しみながらご利用いただけると非常に嬉しい」と語る。
駅ビル2階には8月3日から路面電車が乗り入れる予定で、さらなる賑わいが予想されている。
(テレビ新広島)