米沢藩9代藩主・上杉鷹山は、財政難に苦しんでいた藩の改革を断行した名君として知られている。会場の上杉神社稽照殿には、鷹山自筆の書や、儀式などで身に着けていたとされる甲冑など、あわせて70点余りが展示されている。

鷹山が家臣への教訓として残した書物の中には後世に広く伝わる「なせばなるなさねばならぬ何事もならぬは人のなさぬなりけり」の和歌を鷹山が直筆で記したものもある。

また、九州の秋月家から養子入りした鷹山が生家から持参したとされる秋月家の家紋が入った「陣羽織」や、愛用したすずり箱なども展示されている。

(上杉神社稽照殿・角屋由美子館長)
「この場所(上杉神社)が米沢城の本丸跡。ここで政治がなされ文化が花ひらいたと言える。鷹山の時代をイメージして、自分のものにしてもらえれば」

この展示会は米沢市の上杉神社稽照殿で、7月8日まで開かれている。

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。