久しぶりに暖かい日差しが降り注いでいる札幌市。
午前10時の気温は17.7度。絶好の花見日和になっている。
絶好の花見日和の札幌市
札幌市西区の農試公園では、エゾヤマザクラとソメイヨシノが見ごろを迎えている。
4月末までの寒さから一転、5月1日は全道的に暖かく、札幌の最高気温は5月下旬並みの18.7℃となった。
ポカポカ陽気に包まれるなか、花見を楽しむ人の姿が多く見られた。
「毎年来ていて今年も楽しみにしていた」(母親)
「(Q:桜きれい?)きれい」(女の子)
「待ったかいがありました。雨だ雨だって言いながら」(札幌市民)
「きょうは特別な日だね。Tシャツを着て外出したよ」(オーストラリアの人)

函館・五稜郭タワーに鯉のぼり
サクラとともに楽しめるものを函館市の空で発見。
「こどもの日」を前に五稜郭公園では、五稜郭タワーに設置された鯉のぼりが、優雅に空を舞っていた。
展望台からは、ガラス張りの床越しに見下ろすこともできる。

稚内市には鯉のぼりならぬ「牛のぼり」
酪農が盛んな稚内市曙地区では、5月1日に一風変わったものが掲げられた。
黄色いタグに、黒っぽい模様が特徴的な― 鯉のぼりならぬ「牛のぼり」。
42年前に地元の小学生が考案した。

この地区唯一の小学校が閉校してからは、地域に新1年生が誕生するたびに制作。
5月1日は約50人が駆けつけた。
「こんなにたくさんの人達が来てくれるなんて正直思っていなかったので、すごく感激しております。この先も継続していきたいと強く思います」(考案した田頭さん)

市電減便に食品値上げ― 暮らしに影響も
5月のはじまりとともに暮らしに影響も。
札幌市電では運転手不足のため、5月から平日ダイヤの約1割が減便に。
各時間帯で1本から2本減便となり、運行間隔はおおむね1分から2分広がる。
午前8時台の朝のラッシュ時間帯は最も混雑する区間で2本減便となり、最大4分間隔となる。
また、食品も値上がりする。
5月から新たにハム・ソーセージなどの「加工食品」やカレールウなど478品目の食料品が値上げになった。
調査会社帝国データバンクによると値上げ品目数は、5カ月連続で去年を上回っている。

値上がりが続く食料品。街の人はどう受け止めているのだろうか。
「もう充分、色々な物が値上がりしていたので、これ以上ちょっと厳しいですね」
「(レジで)どんどん値段が上がっていくのを見て、子どもなりに『え!もうこんなにいってるの』と」
「(Q:お母さんが買い物しているのを見て高いと思う?)男の子『うん』」
「もう怒りといってもどこにぶつけていいのか分からないし。諦めるって言っても諦められないしね」
「いつまで値上げが続くのか。切ないですね」
「(Q:節約や工夫は?)3回の食事を2回にするなどしている」
「お米をあまり食べないようにしている。おかゆのようにしたりじゃがいもを入れたり」
「(Q:水分や野菜で量を増やしている?) そうそうそう」
また、ゴールデンウィーク後半、車の移動にはかかせないガソリンは。
5月1日、資源エネルギー庁が発表した北海道内のガソリン平均価格はレギュラー1リットルあたり183.1円。
前の週より0.9円下がった。
ガソリン価格の高止まりを受け、政府は5月22日から、ガソリン価格を1リットルあたり10円引き下げるとしている。

5月から変わるもの まとめ
5月から何が変わるか、改めてまとめる。
・札幌市電が減便に。平日の運行間隔が1~2分のびる見通し。
・食料品は、ハムなどの加工品やカレールウなど478品目が値上がり。
・高止まりが続いているガソリンや灯油は、政府が5月22日から引き下げの措置をとり、ガソリンは1リットル当たり10円、灯油は1リットルあたり5円引き下げに。

そのほか、5月に安くなるモノとしては、野菜!
ここ1年のトマトとキャベツの100gあたりの平均価格を見ると、どちらも4月にかけて大幅に下がってきている。特にキャベツは、前月から27%も安くなってきた。
他にも、キュウリや大根、ホウレンソウなども安くなってきていて、今後、野菜は買いやすくなってきそうだ。
