「100%やる」菅首相の目玉政策が始動
菅首相の目玉政策の一つ携帯電話料金の値下げ。首相の指示を受けた武田良太総務相は9月18日「100%できる」と断言。市場に激震が走っている。
記者：
携帯料金の値下げは可能性としてどうですか？できそうですか？
武田総務相：
100%やります！
菅首相は18日、各省庁の事務方トップを集め、改めて“菅イズム”を強調した。
菅首相：
世の中には国民の皆さんの感覚から大きくかけ離れている「当たり前ではない」こうしたことが残っていると思います。現場の声に耳を傾けて何が当たり前なのかということをしっかりもう一度見極めてほしい…
これまでも菅首相が「当たり前ではない」と指摘してきた一つが携帯電話の料金だった。
9月3日Live News it!に出演した菅首相は…
菅首相：(3日)
端末は安く買っても結果的には通信料で皆さんお金払っている。そして世界でも最も高いと言われる料金で高止まりしていますから、ここにメスを入れて4割程度は下げたい…
そして18日午前、菅首相と約30分間会談した武田総務相は携帯電話料金の引き下げについてこう断言した。
武田総務相：
100%やります。これはできる できないじゃなくて、やるか やらないかの話だと思いますので…
記者：
1割とか、その程度じゃない？
武田総務相：
1割とかいう程度だったら、それは改革にならないでしょ
携帯各社の株価はさっそく下落
この発言に敏感に反応したのが株式市場…携帯料金の引き下げが加速するとの見方から携帯各社の株価が大きく下落した。
こうした動きに大手携帯会社の関係者からは…
大手携帯会社の関係者：
一足飛びに一気に1割以上の値下げなど無理だろう。具体的な議論が始まらないとどうしようもない…
18日午後、会見に臨んだ武田総務相は改めて1割以上の値下げに自信をのぞかせた。
武田総務相：
私の考えとしましては、もっと健全な市場競争が果たされれば1割以上の値下げが可能だと踏んでいますから、公正な競争の下で通信料金を下げてやりたいと思っています
縦割り行政解消にも期待の声が…
一方既に動き出した菅内閣の目玉閣僚、河野太郎行革相。
自らのホームページに設置した「縦割り110番」には投稿が殺到。自民党の小野田紀美議員も意見を寄せた。
ところが、投稿が増えすぎたため「縦割り110番」への新規の投稿受け付けは一旦停止している。
河野行革相：
ちょっと処理能力をオーバーしそうで…4連休に4000通 一生懸命目を通していきたいと思います
そんな河野行革相を支えるべく送り込まれたのが、総務官僚出身の藤井比早之議員。
6年前、藤井議員の地元・兵庫県での講演会には菅首相が駆け付け挨拶。藤井議員自身の選挙では河野行革相の応援演説も受けていた。
藤井比早之議員：
実は菅首相が総務相の時に副大臣秘書官という形でチーム菅の一員だったので。実行力に非常に感銘を受けまして、しっかりと河野大臣をお支えして努めてまいりたいと思っております
目をつけられた業界は戦々恐々…
Live News itのスタジオでは…
加藤綾子キャスター：
武田総務相は「100%できる」と言い切りましたね？
風間 晋フジテレビ解説委員：
これだけ世間の耳目が集まっている中で成果を出すための秘訣と言ったら、やっぱり勝てる相手を選んで戦うことなんですよ。ですから、この相手として選ばれてしまった携帯業界の方は本当に戦々恐々だと思います
加藤綾子キャスター：
震え上がっていますよね？
風間 晋フジテレビ解説委員：
でも菅首相自身が首相になる前に「4割下げられる」と言っていますからね。1割程度ではおさまらないんじゃないですか
加藤綾子キャスター：
そこは武田総務相がしっかりとということだと思います。携帯利用者としては期待値が高まっているところですが、どうなるんでしょうか
（Live news it! 9月18日放送より）
