気温が上がり、クールビズを始める企業や自治体もある。こうした中、新潟県五泉市役所では、職員対象の着こなし研修が開かれた。相手に良い印象を与える着こなしのポイントを取材した。
相手に良い印象与えるには?市役所で“着こなし研修”
日差しが降り注ぐもと、チューリップの花が見事に咲き誇っていた五泉市。気温が上がり、上着を脱ぐなどすっかり軽装の人の姿が目立つ。

こうした中、五泉市役所では、ジャケットを脱いでノーネクタイ姿の職員が多く見られた。
五泉市では年間を通して職員が気温に合わせた服装で業務にあたることにしていて、春になりネクタイを外すなど軽装で働く職員が増えているという。
そんな市役所で開かれたのが、職員対象の“着こなし研修”。

ニット産業が盛んな五泉市が商品開発などのため連携している大手アパレルメーカーの講師を招いて開かれた。
講師:
ポロシャツ、濃色を着る時は少しカジュアルに見えがちだが、その代わりに全部色を統一してまとめている。
講師が相手に良い印象を与えるポイントに挙げるのが、サイズ感・清潔感・統一感の3点。
特にシャツのサイズがあっていない人が多いとして、首周りはボタンをしめた時に人差し指がちょうど入るサイズ、袖はジャケットから1.5cmほど出るサイズが適正であることなどを説明すると、職員はメモを取りながら自らの姿と照らし合わせていた。

これまでどう見られているか気にしていなかったという職員からは「清潔感があったほうがいいと思うので、そういうところからしっかりしていこうと思う」「実際に分からないことだらけだった。市民の方に、まずは不快感を与えないというのをモットーにきれいに着こなしていければ」などの声が聞かれた。
“アイロンがけ”もしっかりと「ピシッと張り感を出す」
ちなみに取材記者の着こなしを見てもらうと…
メーカーズシャツ鎌倉 新潟店 田中新菜 店長:
ジャケットを着ていても見える前身ごろのところ、アイロンをもうちょっとピシッとかけて張り感を出していただく。アイロンがかかっていたほうがしっかりした印象にはなる。

クールビズでネクタイを外す分、よりしわが目立ちやすいシャツはアイロンがけをしっかリと。さらにサイズ感も見直しが必要のようだ。
メーカーズシャツ鎌倉 新潟店 田中新菜 店長:
ジャケットの袖を短くしたほうがいい。ぱっと見のバランスに直結するところ。裾に色がないとジャケットとシャツの色が完全に分かれてしまうので、トータルコーディネートとしてのバランスがやや落ちる。
市長「節度ある着こなしがおもてなしにつながる」
こうした着こなしを見直すことが仕事にもつながると講師を務めた田中店長は指摘する。

「初めて会う人とは服装の印象が与えるイメージが大きいと思う。着こなしがきれいだと信頼感を与えられると思うので、そのあとの話がスムーズにいったり、良いことしかないと思うので、気にしていただくのがいい」
五泉市の田辺正幸市長は「だらしなく市民と接していると、職員大丈夫かなと思う。そうではなくて、節度ある着こなしが温かみがあって、おもてなしにつながるのではないかと思う」と話した。
(NST新潟総合テレビ)