見ごろを迎えた山形県内の「桜スポット」を紹介する3回目は、「置賜さくら回廊」の一つ南陽市・烏帽子山公園のサクラ。置賜地方を臨むことができる烏帽子山公園には、天然記念物に指定されたサクラも多く、「全国さくら名木見物」も楽しめる。

赤湯温泉に位置し温泉街からも眺められる
南陽市赤湯の高台にある烏帽子山公園。
3ヘクタールある広い敷地には、樹齢120年余のソメイヨシノをはじめ、世界でも数少ないエドヒガンの群生地、25種類約1000本の桜が咲き誇ることから「烏帽子山千本桜」として親しまれ、「日本のさくら名所100選」にも選ばれている。

週末に一気に開花が進み、4月20日に公園全体の満開が宣言された。
1877年に地域の人々が公園を整備したことが烏帽子山公園の始まりとされる。
この冬の大雪で、枝折れ被害もあったが、春を迎えけんらん豪華に咲き誇っている。

約25種1000本のサクラが作り出す大回廊
青空が広がった21日は、地元の人や観光客が時間をかけてゆっくりと「千本桜」を楽しんでいた。
南陽市から訪れていた人は、「ウキウキします。やっと厳しい冬が終わったみたいで心が明るくなります」と、山形市からの人は「きれいに咲いたピンクが好きだった」と話してくれた。

山形市から:
私も子どもの時から来ていて、自分の子どもにも見せたいなと。きれいな桜がいっぱいあって、あと「花咲かじいさん」も見せられたのが良かった。

公園の北側に回れば、置賜盆地を見下ろす大パノラマが広がる。
南陽市観光協会によると、公園全体の見ごろは今週いっぱいの見込み。品種によってはこれから満開を迎えるサクラもあり、まだまだ春の絶景を楽しめそうだ。

<烏帽子山公園・千本桜プチ情報>
●「日本さくら名所百選」の地
●世界でも珍しい「エドヒガン群生地」
●「康寿橋」「大鳥居」など明治時代の建築遺構も
●全国のサクラの銘木2代目を楽しむことができる
(さくらんぼテレビ)