約30年、地域の人々に親しまれた温泉施設がサウナに生まれ変わった。熊本市西区の『熊本城サウナ城の湯』は4月26日にオープンし、新たな憩いの場を目指す。
『城の湯』が温泉施設からサウナへ
新たにサウナ施設として生まれ変わったのは、熊本市西区上熊本にある『城の湯』。

1995年のオープン以来、地域の人々に親しまれてきたが、熊本地震で施設が被災したほか、新型コロナの影響を受け、経営が悪化…。父親が始めた『城の湯』の経営を息子の大津雄一さんが引き継ぎ、新たな挑戦を始めた。

熊本城サウナ城の湯・大津雄一代表は「『城の湯』という名前を残したかったので、ことし城の湯としては30年目。今までスーパー銭湯も家族湯も岩盤浴もいろいろやってきて、サウナに特化した施設をやってみたかったので思い切ってやってみました」と話す。

内装は熊本城をイメージし黒で統一。水風呂は以前の『清正館』のものを再利用している。低温高湿でじっくりと体温を上げる『ロウリュ』タイプだが、最新のヒーターを導入し、短時間でもしっかりと体温を上げられるようにもなっている。
『霊巌洞』や『本丸』などをイメージ
『霊巌洞』と名付けられたサウナは、剣豪・宮本武蔵が『五輪書』を記した洞窟『霊巌洞』をイメージし、扉を開けると一面真っ黒なタイルの部屋で、静かで自分をゆっくりと見つめ直すことができそうだ。

また、熊本城をイメージし『本丸』と名付けられたサウナには、木を使うことで熱伝導性を高める工夫が施されている。

大津代表は「30年目で心機一転、頑張るので。昔、城の湯に来てくれた人も思い出して来てくれたら、うれしい」と話した。

『熊本城サウナ城の湯』、まずは男性専用施設として4月26日にオープンし、ゆくゆくは女性が利用できる日も設けるとしている。
(テレビ熊本)