一日警察署長に就任した猫城主が訓練を見守ります。春の行楽シーズンを迎え、山での事故に備えるための大がかりな救助訓練が高梁市の備中松山城で行われました。
4月22日、高梁警察署の一日署長に就任したのは備中松山城の猫城主「さんじゅーろー」、石垣の上から訓練を見守ります。
(県警ヘリによるホイスト救助訓練などの様子)
「被害者転倒、意識あり。右足負傷、歩行困難」
この訓練は、ゴールデンウイークに登山客が増えるのを前に山岳事故に備えようと毎年行われているもので、高梁警察署の警察官ら約40人が参加。けがで登山客が歩けなくなったとの想定でけが人を石垣の下に降ろしたり、県警ヘリ「わしゅう」に吊り上げる手順を確認しました。
(高梁警察署 大平郷司副署長)
「(山では)急な悪天候とか想定外のことが起きるので登山計画書を警察に出してもらって徹底した準備と熱中症とか滑落事故に十分注意して登山を楽しんでもらいたい」
備中松山城でヘリコプターを使った山岳救助訓練が行われるのは今回が初めて。警察によりますと2024年の1年間の県内の山岳事故は21件で、3人が亡くなっています。警察は、十分な準備をして登山を楽しんでほしいと話しています。