高知県佐川町にある「山のツツジ園」で、色とりどりのツツジが見頃を迎えている。

赤や紫、白など、様々な種類のツツジが園内をカラフルに彩る光景は、訪れる人々の目を楽しませている。
「高知がいい」と直感で移住!園を引き継ぐ新園主の物語
佐川町斗賀野地区の虚空蔵山中腹に位置する「山のツツジ園」には、100種類以上のツツジが植えられている。

中には1本の木からピンクと白の花の両方が咲いているものも。

この園を現在管理しているのは、兵庫県尼崎市出身の遠藤みさきさん(45)だ。関東でデザイナーとして働いていた遠藤さんは、2022年に佐川町へ移住した。高知県の空港に降り立った瞬間、「高知がいい」と直感したという。

遠藤さんは園の魅力について「ここの園はかなり花の種類が多くて、咲くタイミングも全部違ってくるので、色合いがどんどん移り変わっていくところが1番面白いところ。期間中に何度も訪れていただいて、色合いの変わっていく様を見ていただけたらうれしい」と語る。
この「山のツツジ園」は、元々地元の親子2代で30年以上にわたって管理されてきた。しかし、維持が困難になったため、遠藤さんが引き継ぐことになった。2024年、遠藤さんは新しい園主として園の管理を始めた。

遠藤さんは高知県への移住について「私が欲しかったもの、求めていたもの。山だったり川だったり、海があって、食べ物も豊かで、人も優しくて。ここだったらすごいいい暮らしができそうだなとすごく感じました」と魅力を語った。
椅子でゆったり観賞も…佐川町の名《癒やしスポット》に
園を訪れた人々は、散策したり写真を撮ったりして楽しんでいる。佐川町から訪れた人は「きれいですね。いろいろ手入れしてあってすばらしいと思います」と感想を述べた。

また、別の佐川町の訪問者は「天気が良くなってきたので、ちょうど空の青と花が合っていてきれいだと思います」と、晴れやかな天候とツツジの色彩のコントラストを楽しんでいた。
四万十市から訪れた人は「やっぱり感動しますね、この花にね。いろんな、何種類の花もあって。晴れやかな気持ちします、癒やされますね」と、多様な種類のツツジに魅了された様子だった。

2025年には、地元の地域おこし協力隊が製作した椅子15脚が園内に設置された。これらの椅子の一部は販売もされており、訪問者は椅子に座って空とツツジをゆっくり眺めることができるようになる。

佐川町斗賀野地区の「山のツツジ園」は4月27日まで開園予定。入園料は500円(小学生以下は無料)で、開園時間は午前10時から午後5時までとなっている。
(高知さんさんテレビ)