おおい町で作られたクリーンなエネルギー水素が大阪・関西万博で活用されることになり、水素を載せたトラックが18日、大阪に向けて出発しました。
3月におおい町に完成した水素ステーション「おおいうみんぴあ」では、原発の電力を利用して水素を作っていて、その一部が万博会場周辺で運行する水素燃料電池船「まほろば」の燃料として供給されます。
18日朝、その第一弾となる25キロの水素を入れた容器がトラックに積み込み込まれ、充てん設備がある万博会場近くの南港発電所に向け出発しました。
原子力事業本部・原子力企画グループの西田直樹マネジャー「(水素燃料電池船は)日本で初めての旅客運行で、そこに水素を運搬して貢献できたことは非常に大きな意義がある。嶺南にある原発の電気で作った水素が万博会場を通じて広く世の中の人に知ってもらうことは原発が電気、水素という形で世の中に貢献していると理解を得る一助になる」と話しています。
関西電力によりますと、この水素は4月21日に船に供給される予定で、以降、万博期間中に月1回のペースで運搬するということです。