ずらっと並べられた革製品。その材料は、ランドセルです。

ランドセルリメイク工房「SNAKER」西川正佐子さん:
お子様が6年間使っていたランドセルを、実用的な小物に作り替えて、お返ししています。

すべて手作業でリメイクをしていく革職人の西川正佐子さん(42)。

“子どもたちの思い出を未来に残したい”と、ランドセルリメイクを行っているのです。

西川正佐子さん:
基本的には、かぶせの部分でいろんな小物を作ります。
例えば、コインケースとかキーケースで持ち歩いて一緒に思い出を共有できたり、カバンにしてママが使ってるってかわいいですよね。

この日、お店にやってきたのは、おじいちゃんと中学生のきょうだい。

数年前まで2人が背負っていたランドセルが、財布や写真立て、カバンなどたくさんの小物に生まれ変わりました。

中学1年生:
形は違うけど、触り心地は同じで懐かしい。

おじいちゃん:
かわいいね、それね。入学祝いに買ってあげたランドセルだから、こうやって形で残せたっていうのは素晴らしい。

こうしたランドセルリメイクを西川さんが始めたのは、約10年前です。

西川正佐子さん:
リサイクルショップでランドセルが売られていた。200円で。
6年間の子どもの思い出が、いらなくなって売られてしまっているのを見て、ちょっと悲しいなと…。

そこから一念発起。ランドセルに新たな命を吹き込んでいるのです。

西川正佐子さん:
家族全員で子どもの思い出を繋いでいける物になったらいいかなと思います。
成長の思い出に再び命を吹き込む西川さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」4月4日放送より)