帽子を被りビシッと決めると、観客の前に登場した男性。

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坂本純一さん:
7尺の大太刀抜刀術でございます。え~~い!

観客:
あはははは!

会場を沸かすのは、“土佐の寅さん”として親しまれている坂本純一(さかもと・じゅんいち)さん(79)。

高知県在住のアマチュア漫談家です。

坂本純一さん:
お笑いというのは、人を元気に幸せにしたりする魔法の妙薬みたいなものだと。

坂本さんは “笑いで日本中を笑顔にしたい”と50歳で仕事と両立しながら漫談家の道へ。

59歳で退職した後は本格的に活動を始め、これまで1700回以上の講演を全国各地で行ってきました。

そして2024年11月、ついに…。

坂本純一さん:
きょう47都道府県を達成ということで、本当にね、涙が出るほどうれしいです。

28年の歳月を経て全国制覇を果たした坂本さん。
79歳になっても全国を駆け回る理由は、公務員時代に経験した友人との別れでした。

坂本純一さん:
友人の死がものすごいショックで、「人間って死ぬんや」と。
自分のやりたいことをやって、人生を終わりたいなと思うようになりましたね。

学生時代に一度諦めた、「芸人」という夢を再び追いかけようと決意した坂本さん。

“人に笑ってもらうことが自分の喜び”だと29年間、日本中に笑いを届けているのです。

見に来た人:
生き返った。だって本当に腹の底から笑えた。

ーー全国制覇を達成した坂本さんの次の目標はなんですか?
坂本純一さん:

今度は、フーテンの寅さんみたいにふらっと各地を訪れて、皆さんにもう一度喜んでいただけたらいいなと思います。

“土佐の寅さん”の笑いで日本中が元気に幸せになりますようにーー。
坂本さんの “漫談旅”はあすも続きます。
(「イット!」3月17日放送より)