東京・八王子市で5日、中央道下りの小仏トンネル付近で観光バス2台が追突し、通行止めが5時間以上続いた。
渋滞中、外国人たちが車道に寝転んで写真を撮ったり、犬を散歩させたりなど危険な行為が見られた。車やバイクが動けば二次事故の危険があり、警告に従わねば50万円以下の罰金が科せられる可能性もあるという。

観光バス追突事故…外国人観光客ら“47人”負傷

6日、中国人とみられる女性のSNSの投稿には、道路のど真ん中で女性2人が堂々と仰向けになっている写真があった。

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さらに、止まっている車の間で犬を散歩する姿も映っていた。

投稿者:
渋滞に何時間も巻き込まれました。みんな高速道路の真ん中で写真を撮りました。

超危険な撮影会が高速道路で行われていた。

5日、東京・八王子市の中央自動車道下り、小仏トンネル付近で観光バス2台による追突事故が発生した。

乗客の多くは外国人観光客で、乗客や運転手47人が負傷した。

台湾からの乗客:
音がとても大きかった。バスの乗客の中には頭が痛い人もいて、後ろのバスの乗客には(顔に)大きな怪我をした人がいた。

事故の影響で5時間以上にわたり通行止めとなり、中央道下りでは渋滞が発生した。

すると、まさかの光景が見られた。

記者:
高速道路で歩いている人が見受けられます。

ウイスキーのボトルを持つ女性
ウイスキーのボトルを持つ女性

高速道路で、撮影会をしているとみられる集団を発見した。

渋滞中の危険な撮影会は、至るところで行われていたとみられる。

投稿された写真や動画には、高速道路での仰向け寝や犬の散歩のほかにも、口にタバコのようなものを咥えて座り込んで空を見上げる姿も見られた。

さらに、キャラクターのリュックサックを抱えて一枚。

そして、道路の中央に立ち、遠くを見る女性の右手にはウイスキーのボトルが握られている。

渋滞高速での寝そべり行為…罰則の可能性も

これらの写真などは、事故現場の小仏トンネルから東京方面に約3km、八王子ジャンクション付近で撮影されたとみられる。

ストリートビューとの比較画像
ストリートビューとの比較画像

ストリートビューと比べてみると、映っている高架の模様はほぼ同じで、柱を植物が覆っている様子も似ているのが分かる。

迷惑極まりない高速道路での撮影会、その危険性について専門家はこう話す。

橋下綜合法律事務所・溝上宏司弁護士:
あわてて車間距離を詰めようと車が動くことは十分あり得るし、車間の隙間を縫ってバイクが走ってくることがないこともない。

さらに、緊急性がある場合を除き、罪に問われる可能性も指摘する。

橋下綜合法律事務所・溝上宏司弁護士:
あの動画の行為ですぐにという訳ではないですが、みだりに高速自動車国道に進入した場合、道路の管理員などに危険な行動を止めるよう指示や命令を受けることになります。

命令や指示に従わなかった場合は、50万円以下の罰金が科せられるという。
(「イット!」4月7日放送より)

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