夜勤明けの労働者を対象とした「消費者トラブル防止講座」が鯖江市の工場で開かれました。睡眠不足の時や疲れている時など、判断力が鈍っているときは「契約をしない」が、詐欺にあわないための鉄則ということです。
           
鯖江市消費生活センターは、夜勤労働者向けの講座を初めて開き、日華化学・鯖江工場に勤める夜勤明けの労働者ら100人が参加しました。
 
鯖江市消費生活センターの消費生活相談員・清水優子さんは「判断能力が低下しているときに契約をしない。通常時なら偽サイト見破れても、(夜勤手当で)給料が多いから払えるだろうと考える場合もある」として、インターネットを使った振り込み詐欺や情報漏えい、乗っ取りといった詐欺について、「悪質業者は判断能力が低下している夜勤労働者を狙っている」と警戒を呼びかけました。
  
参加した従業員らは「ひとりではあまり契約をした経験はない。インターネットで知り合った人には個人情報を教えたりお金を送る事はしないよう気を付けたい」「判断能力が低下している時には契約をしない。寝不足になることが多いので睡眠をちゃんと取ろうと思う」などと話していました。
 
鯖江市消費生活センターによりますと、2023年度の相談件数は464件、購入金額は2億5000万円と高止まりしています。           

福井テレビ
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