天皇皇后両陛下は7日午後1時前、太平洋戦争の激戦地・硫黄島に到着されました。
戦後80年にあたる慰霊の旅の最初の訪問地です。
午前10時過ぎ、羽田空港を政府専用機で出発した両陛下は、午後1時前、小笠原諸島の硫黄島に到着されました。
海上自衛隊の航空基地では、出迎えた小笠原村の村長などと挨拶を交わされました。
硫黄島は、太平洋戦争の末期、アメリカ軍が上陸し、日米双方で約3万人の犠牲者が出た場所です。
上皇ご夫妻が戦後50年を控えた1994年に訪問されてから30年を経て、両陛下が初めて足を運ばれました。
戦後80年の節目にあたる両陛下の慰霊の旅の最初の訪問地で、両陛下は午後、日本軍の犠牲者を悼む「硫黄島戦没者の碑(天山慰霊碑)」や島民の霊を慰める「旧島民平和祈念墓地公園」、日米すべての戦没者の慰霊碑「鎮魂の丘」で花を手向けられます。
また、深刻な水不足で「渇水の島」と言われ、渇きを訴えて命を落とした人たちを悼み、慰霊碑や鎮魂の丘では水を捧げる「献水」も行われます。
また、今回の訪問には戦没者の遺族や元島民の孫なども同行しており、両陛下は日程の最後に懇談し、それぞれの思いに耳を傾け、今夜島を後にされる予定です。