4月1日の山形県内は、平地でも雪が降り冬のように寒い一日となった。こうした中、山形市の野草園がオープンし、雪景色のなかに春の花が少しずつ顔をのぞかせていた。

雪の日に2025年のオープン迎える
4月1日午前9時、山形市にある野草園のオープンを待ちわびた多くの人が列を作っていた。
標高550メートルの高原にある野草園は、ここ10年ほどの間にはなかったという本降りの雪の中でオープンを迎えた。

あいにくの天気でも、開園を記念して先着100人にサクラソウの苗がプレゼントされるとあって朝から多くの人が訪れ、2025年から販売が始まった年間パスポートを購入する人もいた。

満開のフクジュソウのほかこれから続々開花
2025年は雪が多く、春の花は10日ほど開花が遅れているというが、園内を歩いてみると真っ白な雪景色の中に小さな春を見つけることができた。

リボンのような黄色い花びらが目を引く「マルバマンサク」、薄ピンクが可愛らしい「オオミスミソウ」、そして「ミズバショウ」も一部花を咲かせていた。

満開だったのは3月24日に開花した「フクジュソウ」。
光に敏感な花のため、日差しがなかった1日はほとんど閉じていたが、雪の中に鮮やかな黄色が映えて見事なコントラストを楽しむことができた。

山形市から訪れた人は、「家にいたらコンコンと雪が降ってきた。野草園で雪と一緒に花を撮れることはめったにないので、絶好のチャンスだなと思って来た。フクジュソウというとやっぱり春一番の花だから雪と一番合うと思う」「つぼみもまたいい、かわいい」と話していた。

山形市野草園・佐藤友宏さん:
「春が来たぞ!」とPRをしていたが、また冬に戻ってしまって、でもこれもまた野草園のいいところかなと思う。安全で安心して春の息吹を感じることができると思うので、目・耳・鼻、匂いをかいで五感を使って楽しんでほしい。

野草園では4月10日から中旬にかけてザゼンソウやミズバショウが見ごろを迎え、サクラも咲き始めるという。
(さくらんぼテレビ)