イランのペゼシュキアン大統領は30日、イラン核開発問題の交渉を呼びかけたアメリカのトランプ大統領の書簡に対し、間接交渉の道は開かれているが交渉が続くかはアメリカの対応次第だと述べました。一方、トランプ大統領はイランが交渉に応じない場合、空爆を行う可能性にも言及しています。

イランのペゼシュキアン大統領は30日の閣議で、イラン核開発問題の交渉を呼びかけたトランプ大統領の書簡に対し「イランは決して交渉を避けたことはなく、信頼を傷つけたのは約束を破ったアメリカであり、それを回復しなければならない」と返答したと述べました。

その上でペゼシュキアン大統領は直接交渉は拒否するものの、EU=ヨーロッパ連合や、フランスなど、他国を介した間接的な交渉には門戸が開かれているとしていて、交渉が継続されるかはアメリカの対応次第だと強調しています。

一方、トランプ大統領は30日、NBCテレビの電話インタビューで、イランが取引に応じない場合は、「空爆」を行うか、「二次関税」を課すと述べ、歩み寄りを迫りました。

さらに、空爆については「イランがかつて経験したことのないような爆撃になるだろう」と述べ、交渉に応じるよう、けん制していて、双方の歩み寄りは見通せない状況です。

トランプ大統領は3月上旬、核開発問題に関連して、イランの最高指導者ハメネイ師に交渉を呼びかける書簡を送っていました。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。