JR肥薩線の復旧に向け、熊本県と地元12市町村が3駅の廃止で合意したことについて、JR九州の古宮洋二社長は3月27日の定例会見で「最終合意に向けて議論したい」と、前向きな姿勢を示した。

熊本県など地元は3駅廃止案で合意

2020年7月豪雨で被災し、運休が続くJR肥薩線の八代駅と人吉駅間の復旧について、熊本県と地元12市町村でつくる再生協議会は、15の駅のうち、瀬戸石・海路・那良口の3駅を廃止する案で3月25日に合意した。

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国と熊本県、JR九州の3者は3月31日に検討会議を開く予定で、2024年度中の『最終合意』を目指している。

JR九州・古宮社長「いいかたちになる」

3月27日に開かれたJR九州の定例会見で、古宮洋二社長は「球磨川エリアの再生・復興に地元から駅を中心としたメニューが出ている。それとセットで(3駅の廃止が)決まったと思うし、いいかたちになる」と述べた。

また、古宮洋二社長は再生協議会がまとめた案に対して、「熊本県と地元市町村のこれまでの努力に感謝したい」と述べ、「最終合意に向けて議論したい」と前向きな姿勢を示した。

一方で、人吉駅と鹿児島・吉松駅間のいわゆる山線について、「今後、議論が移行すると思う」と述べ、現在の検討会議の場で議論したい考えを示した。

(テレビ熊本)

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