今季先制した試合は21連勝中のロッテは3回、ランナー2・1塁で打席には若き4番・安田尚憲(21)。

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「二木さんがテンポ良く投げていたので何とか先制点をとりたかった」とオリックス先発左腕・アンドリュー・アルバース(34)が投じた初球スライダーをレフト線に運ぶ2ベース。2点を先制する。

先発のマウンドを託されたのは、今季からエースナンバー18を背負う二木康太(25)。

ここ3試合でフォアボールなし、抜群のコントロールを持つ右腕は190センチの長身から繰り出すストレート、フォーク、スライダーでストライク先行のテンポの良いピッチング。オリックス打線につけ入る隙を与えない。

そんな二木の特技は小学3年生までやっていたサッカー。
8回2死3塁のピンチではオリックス西村凌(24)の放った打球が足に強襲するが、「子供の頃サッカーをやっていてよかった」と足の裏でショート藤岡裕大(27)に絶妙のパス。

足でも魅せた元サッカー少年は、9回打者30人に対して、108球、3安打無四球無失点。自身2年ぶりとなる完封で4勝目をマークした。

「疲れました。ストライク先行でコントロールよく投げることができたと思います」
ヒーローインタビューのお立ち台で心地よい疲労感をにじませた。

また、エース候補として期待がかかる種市篤暉(22)が右肘のトミー・ジョン手術を受けて長期離脱することが発表されたこの日。「けがで出られない人の分も頑張りたい。とにかく全試合勝つだけ」と誓いを新たにした。

【9月14日プロ野球結果】
楽天1-2日本ハム
ロッテ5-0オリックス

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。