朝7時頃から二人きりのリンクで、終了時間ギリギリまでみっちり練習を行った壷井。
四大陸選手権のフリーが「体力的にきつかった」ことから、トレーナーと話し合い、それから「陸上トレーニングを見直した」という。

壷井にとって初めての世界選手権は、目標としている2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の枠取りもかかっている大会だ。
それについて壷井は「今まで以上に重圧やプレッシャーは感じると思いますが、それはしょうがないものとして、どうやってここからプレッシャーや緊張を乗り越えていけるかが勝負になる。今シーズン積み上げてきた自分の練習や努力を信じて、世界選手権では自信を持って演技をしたい」と意気込んだ。

同門の坂本と挑む世界選手権。その坂本は、壷井が全日本選手権で代表の座をつかんだことに感激の涙を流していた。
「昨シーズンまではこの貸し切りは花織ちゃん専用だった。今シーズンはやっとその一員に加われたうれしさと、2人で頑張って、花織ちゃんが頑張っていたらすごく刺激になりますし、いい相乗効果があると思っています。今シーズン振り返るとNHK杯のときも僕が初めて表彰台に乗ってすごく喜んでくれたので、世界選手権でも花織ちゃんを泣かせられるように頑張りたい」