大阪に拠点を構える世界的建築家・安藤忠雄さん。
3月20日からグラングリーン大阪で、仕事の歴史を振り返る展覧会が始まった。

大規模建築から小さな住宅まで手がける、仕事に込められた思いについて、関西テレビの独占取材に応じた。

■建築家・安藤忠雄さんの展覧会のテーマは「青春」
建築家 安藤忠雄さん:これね、下書きしたらアカンねん。勢いなくなる。(Qちゃんと記憶に残ってるんですね?)自分が作ったやつやんか。覚えとるで」
20日からグラングリーン大阪で始まった、建築家・安藤忠雄さんの展覧会。テーマは「青春」だ。

建築家 安藤忠雄さん:これは渋谷の駅。これはピューリッツァーの美術館。これはニューヨークのペントハウス。よーさん作ってるで。

■「感覚がわからへんやろ、大きくなったら。だからできるだけ小さいのもやる」
世界を魅了してきた壮大なスケールの仕事が展示される一方で…
建築家 安藤忠雄さん:ここは全部、住宅の模型。
建築家 安藤忠雄さん:(なぜ今も”住宅”を手掛けるのか?)小さいというか、感覚がわからへんやろ、大きくなったら。だからできるだけ小さいやつもやる。

建築家 安藤忠雄さん:自分の家だという感覚を持てる家を作らなあかん。上を見たら自分の空があるとか、寒いけれども、自分の家にしかないものがある。これでなかったらあかん。

■こどもたちに本を届ける「こども本の森」プロジェクトに取り組む
建築家 安藤忠雄さん:台の上に置くの?どうなんかな。床に置いたら蹴る?
スタッフ:それは蹴るし、見えにくいんで。
建築家 安藤忠雄さん:どやろ、蹴っ飛ばしたら蹴っ飛ばしたらでええ。床のほうがええわ。

■「子供にしか未来はないねん。未来あるおじさんおるか?」
近年取り組んでいるのが、こどもたちに本を届ける「こども本の森」プロジェクト。
この春には船の内装を図書館に改修して、瀬戸内海の離島を巡る”図書館船”が就航する。
建築家 安藤忠雄さん:(Qなぜこどもに向けた取り組みを?)感動するものを作りたい。感動が子供に伝わっていって、ひょっとしたら次の時代があるのでは、と思った。子供にしか未来はないねん。おじさんで、未来あるおじさんおるか?

■「青春がなかったら、やる気も無いやろ。生きている限り青春で」
建築家 安藤忠雄さん:(Q展覧会のタイトルに「青春」とつけたのはなぜ?)青春がなかったら、やる気も無いやろ。生きている限り青春でいきたい。
安藤さんの「青春」は今も続いている。
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月20日放送)
