任期満了に伴う秋田県知事選挙が20日告示され、新人3人が立候補を届け出た。16年ぶりの新たなリーダーの椅子をかけ、17日間の選挙戦がスタートした。

新人3人の選挙戦 それぞれの第一声
知事選に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属の新人で、元副知事の猿田和三氏(61)、元県議会議員の鈴木健太氏(49)、秋田市に住む大久保範夫氏(73)の3人。
立候補の受け付けは午後5時で締め切られ、新人3人による選挙戦が確定した。
猿田氏は、生まれ育った秋田市豊岩で第一声を上げた。

猿田和三氏(無・新):
県庁は知事や職員のためにあるのではありません。すべて県民のためにあります。継続するところは拡大・進化させ、改めることがあれば躊躇(ちゅうちょ)なく改善し、やめる事はやめます。私は、ふるさと秋田の発展のために全身全霊を捧げ、覚悟をもって持ってとことんやり抜きます。働きます。
鈴木氏は、JR秋田駅前のアゴラ広場で選挙戦をスタートさせた。

鈴木健太氏(無・新):
今回の選挙は訳が違います、16年ぶりなんですよ。いつもの選挙は、仕事忙しいし「ちょっとこれ、まずできる範囲で」と、私もそういうお願いをしてきましたが今回は違います。この17日間を私に、私じゃない秋田県に、そして子どもたちにください。いろんなものを後回しにしてでも10人、20人、30人に「今回は違うよ」と伝えてほしい。この選挙「秋田の未来を大きく変えるんだと」そういうお声掛けをしていただきたい。そしたら本当に秋田は変わります。私は必ず勝利をして、子どもたちに「申し訳ねぇな」って思わなくても済むような、そんな秋田県をつくっていきます。
大久保氏は、秋田市山王で街頭に立ち、県民に訴えた。

大久保範夫氏(無・新):
これから私の政治活動で県民に迷惑かけると思いますので。私は違法強制入院された冤罪事件であることを県民に一番よく知らせる方法がこの知事選の立候補だと思っていたので、前からずっと計画していました。
4月6日に有権者の審判が下る
19日時点の県内の有権者数は、男37万5473人、女42万3934人の計79万9407人。

知事選は4月6日に投開票が行われる。
なお、21日から4月5日まで期日前投票が受け付けられる。