8月に開催される秋田県湯沢市の伝統行事『七夕絵どうろうまつり』を前に、美人画の制作が進んでいます。

湯沢市の伝統行事『七夕絵どうろうまつり』は毎年8月に開催され、あでやかな美人画が描かれた100基以上の絵どうろうが市内中心部の通りに並び、夜の街を彩ります。

まつりまで1カ月を切り、市内などで美人画の制作が進んでいます。

この道30年の首藤ミヱさん(84)は、横手市平鹿町にある自宅の作業場で、一筆一筆丁寧に細かい部分までこだわって絵を描き上げます。

首藤さんが描く美人画の大きさは、高さ3メートル、幅4.5メートル。浮世絵をもとに、遊郭で楽しそうに会話する遊女を表現します。

湯沢市絵灯ろう保存会・首藤ミヱ代表:
「目頭をちょっとつけて、口元を上げると表情がすごく変わる。無表情で飾ってもらうより、楽しんでいる雰囲気を見てもらったほうがいい。絵どうろうを見てくれる人を気にしている」

浮世絵は女性たちの表情が分かりにくいものの、首藤さんが描くと笑顔に見えるのが印象的です。

湯沢市絵灯ろう保存会・首藤ミヱ代表:
「お客さんに足を止めて見てもらうのが一番うれしい。物語風に表情を変えているので、気が付いて見てもらえればうれしい」

『七夕絵どうろうまつり』は8月5日から3日間、湯沢市の中心商店街などを会場に開かれます。

なお、首藤さんの作品はジークブルガー通りに飾られるということです。

秋田テレビ
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