3月19日、いわゆる「森友問題」をめぐって、4月をめどに開示される資料の概要が明らかになりましたが、改ざんの経緯に関わる文書は含まれていないことが分かった。

■国は資料開示のスケジュールや来月開示される資料の概要を明らかに
19日、財務省の職員と面会したのは、赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんだ。
赤木雅子さん:改ざんのところだけ出してくれたらいいと思う。そういうわけにはいかないんですか。

「森友問題」をめぐっては、土地取引に関する公文書の改ざんを強いられ自殺した近畿財務局の赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんが、財務省が検察に提出した文書の開示を求めて、国を提訴。
大阪高裁は、ことし1月の判決で不開示決定の取り消しを命じ、国は上告を断念した。
国は、合計17万ページに及ぶ資料などを1年かけて開示する方針で、19日、そのスケジュールや、まず4月上旬をめどに開示される資料の概要について明らかにした。

■「来月をめどに公開される資料は)大事なところが抜けている。ショックだったな」
また大阪市内では、財務省の職員が雅子さんに直接説明した。しかし…。
雅子さんの代理人弁護士:一番赤木さんが知りたいのは、やはり文書の改ざん指示に関わる文書。これはまだ後日という形になるわけですか?

これまで求め続けてきた、「公文書の改ざん」に関する文書は含まれておらず、雅子さんが職員に対して、思いをぶつける場面もあった。
財務省の職員:お気持ちとしては、我々は一生懸命やりたいというのは、ぜひ申し上げたい。

赤木雅子さん:それだったら亡くなったときにその気持ちを表してくださればこんなことにならなくて済んだんですよ。(来月をめどに公開される資料は)大事なところが抜けている。ショックだったな。
雅子さんが求め続けた真相の解明は、本当に実現するのか。
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月19日放送)
