2024年12月1日(日)。
この日、東京が“自転車の街”になった。

3回目となるイベント「GRAND CYCLE TOKYOレインボーライド2024&マルチスポーツ」。

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東京のランドマークを自転車で走ることのできる、1年に1度の「非日常ライド」イベントだ。

舞台は港区・江東区の臨海エリア。

コースは約35kmのロング、約19kmのミドル、約8kmのショートに分かれ、これまでで最多の約6000名が参加した。

レインボーブリッジを“封鎖”

レインボーライドはスタートしてすぐにクライマックスを迎える。

普段は走ることができないレインボーブリッジの高速道路を、この日だけは自転車で通行できるのだ。

朝陽を浴びながら駆け抜ける参加者たち。

GRAND CYCLE TOKYOアンバサダーの武井壮さん、神田愛花さん、稲村亜美さん、小島よしおさん、団長安田さんも笑顔。

電動アシスト付き自転車も貸し出され、坂道が苦手な初心者も安心してライドを楽しむ。

3回目の開催にして好天。富士山の眺めも格別だ。

海底トンネルが「七色模様」に

レインボーブリッジを渡り終えると、臨海地区へ。

延長約2500mの東京港海の森トンネルも、普段はクルマでしか走ることができない場所。

その海底トンネルがレインボーカラーにライトアップされ、ライド参加者を驚かせた。

地上に出ると、海の森水上競技場。

東京2020オリンピック・パラリンピックのボート、カヌー(スプリント)競技会場となったレガシー施設がエイドステーションになっている。

ここでは飲料の他に甘酒や人形焼きがふるまわれた他、ダンスパフォーマンスが参加者をお出迎え。イベントを盛り上げた。

“恐竜橋”で非日常ライド

エイドステーションで休憩した後はレインボーライド後半戦。

第2の目玉ポイント、東京ゲートブリッジを走る。

広がる空、大きな海。

東京を走っていることを忘れるような「非日常ライド」の世界だ。

海に面した若洲海浜公園が第2エイドステーション。

今走ってきた東京ゲートブリッジや富士山を眺めながら、記念写真を撮ったり、休憩する参加者たち。

このレインボーライドで東京の新たな魅力を再発見したに違いない。

躍動するオリンピアン

フィニッシュ地点横の青海NOP地区・マルチスポーツ会場では、自転車以外のスポーツイベントも開催された。

2024パリオリンピック、ブレイキン4位のShigekix選手によるパフォーマンスとトーク。

野球、サッカー、バスケットボール、フェンシング、ボッチャ。さまざまなスポーツを子供たちがリアルに体験し、身体を動かすことの楽しさ、爽快さを味わった。

ライド後の参加者を喜ばせたのは、自転車メーカー各社による最新自転車の試乗体験やサイクルフリーマーケットの開催。

年代物のスチール製ロードバイクやレアなヴィンテージ小物が展示・販売され、思わず財布のひもが緩んだ。

会場で一番盛り上がったのがBMXブースだ。

高さ1.8mのランプ(円弧状の斜面)を積載した特別仕様のトレーラーを持ち込み、パリオリンピックBMXフリースタイル5位の中村輪夢選手が圧巻のパフォーマンスを披露した。

この他にも自転車安全教室やパラサイクリング体験など、子供たちに自転車の乗り方と楽しさを伝えるイベントがさまざま行われた。

7/13(日)多摩で自転車ロードレース

イベントを締めくくったのがシンボルプロムナード公園セントラル広場で行われたGCTクリテリウム。

1周約800mの特設コースで行われた本格的なロードレースで大学生レーサーたちが競い、初めて自転車レースを見る観客たちは、そのスピードに圧倒された。

今年7月13日(日)には東京・多摩地域でUCI(国際自転車競技連合)公認の国際自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」が開催される。

2024年12月1日。
東京が、本当に“⾃転⾞の街”になった。
臨海地区が、“スポーツの街”になった。

また、みんなで。
GRAND CYCLE TOKYO。

とうきょう自転車さんぽ
とうきょう自転車さんぽ

「坂、水、橋。自転車でしか見えない、東京の景色に会いに行く」。
皇居を取り囲むように水路で発展してきた街・東京は、電車や自動車移動ではなかなか気づかない、「坂と橋の街」でもある。自転車のスピードで街を巡れば、普段は気づくことのできない地理や歴史、風情などを感じることができる。この番組では、「GRAND CYCLE TOKYO 2024」のアンバサダーが都内を「自転車でさんぽ」し、風を感じながら楽しさをリポート。疾走感ある主観映像と、絵ハガキのような風景映像で東京の素晴らしさを伝えていくミニ番組です。