13日、東京・豊島区にある「霞会館記念学習院ミュージアム」の開館セレモニーに出席された、三笠宮家の彬子さま。

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この博物館は、学習院大学の資料館がリニューアルしたもので、皇室ゆかりの品など、約25万点を所蔵。14日から始まる特別展では、初公開となる貴重な品が多く展示されています。

彬子さまが展示室に入りまずご覧になったのは、上品な光沢の絹の生地で仕立てられた、上皇后美智子さまのローブ・モンタントです。

着物を連想させる、腰からの切り返し。そして、肩から流したマントは、美智子さまがお好きなデザイン。

ちりばめられた菊の花模様は伝統的織物「佐賀錦」で作られています。

説明に耳を傾けながら、「やはりお召し物って、直接、本当にいらっしゃるように感じる」と話す彬子さま。
さらに、2024年に佐賀錦の織物体験をしたときのことも…。

彬子さま:
昨年の国体で、佐賀錦を体験させていただいたんですけど、すごく難しくて。
これだけの物をお作りになるというのは、本当にすごい手間と時間がかかってらっしゃるのだと思います。

今回の展示会で彬子さまの説明役も務めた、学習院ミュージアムの学芸員・長佐古美奈子さんは、美智子さまのローブ・モンタントに佐賀錦が採用された理由として、「海外の方に、こういったものが日本の伝統技術であるんだということで、佐賀錦を使われていたんだと思います」と話します。

カミラ王妃の手には、皇后さまから送られた佐賀錦のクラッチバッグが
カミラ王妃の手には、皇后さまから送られた佐賀錦のクラッチバッグが

佐賀錦と皇室の関係は深く、美智子さまが様々な場所で着用されたローブ・モンタントだけでなく、皇后雅子さまも、2024年にイギリスを公式訪問された際、カミラ王妃に日本からのお土産として佐賀錦のクラッチバッグをプレゼントされました。

その後も、皇室にまつわる展示品をゆっくりと見て回られた彬子さま
自身の服のサイズが20歳からほとんど変わらないことから、常陸宮妃華子さまなどから譲られた装いを手直しして、今でも大切に着ていると明かされました。

さらに、「皇室には伝えていく役割があると思います」などと話されたということです。
(めざまし8 3月14日放送)