ノースサファリサッポロの違法建築物をめぐる問題。
UHBの独自取材でその実態が明らかになった。
ノースサファリサッポロ問題― 独自取材で実態明らかに

「役所の人間が何人も指導に来るのはおかしい」
「営業妨害だ」
「他の取水口をストップしてやる」

これはUHBが入手した札幌市の内部文書。
南区の民間の動物園「ノースサファリサッポロ」の社長らが、市の指導に対して反論した記録だ。
“違法建築物” 撤去求められるノースサファリ
無許可で飼育小屋など156棟を建て、現在、市から撤去を求められているノースサファリ。

動物の展示以外に、自然の中での体験型アクティビティも提供してきた。

札幌市が2024年8月、園から1キロほど離れた現地を確認すると、市が所有する河川敷には恐竜のオブジェやテント、ミラーなど、さまざまな構造物が無許可で設置されていた。

さらに、地面に残る大きなタイヤの跡。

園は水陸両用車に客を乗せ、川の中を走るアクティビティを行っていた。

しかし2019年には、無許可で川の土砂を削ったり盛ったりしていることが分かり、市が行政指導を行っていたことも、新たに分かった。

市には、地域住民から「園が無許可で川の水を使っている」との通報が相次いでいた。

2024年札幌市が指導した際、園は「キャンプ場で炊事後の後片付けに川の水を使っている」と説明。

市は公益性がないとして、利用を認めない方針を伝えていた。